この記事では、LINE公式アカウントで利用できる機能について徹底解説していきます!
基本機能から少し高度なオプション機能まで、これを読めばLINE公式アカウントでできることのほぼ全てが分かりますので、ぜひ最後までじっくりお読みください!
目次
LINE公式アカウントとは?
バラバラだったサービスが1つに
LINE公式アカウントとは、通常のLINEとは違い、主に企業や店舗用に色々な機能が追加された特殊なLINEアカウントです。
従来は前身サービスであったLINE@(ラインアット)も含め5つもの細かなサービスとして細分化されており、料金形態や利用方法なども分かりにくかったのですが、その全てが1つになってより使いやすさと分かりやすい料金システムを実現したのが、現在のLINE公式アカウントです。
大きな企業から小さなお店や事業者まで、誰でも簡単に充実したビジネス便利機能を利用することができます。
具体的に何ができる?
LiNE公式アカウントには代表的な7つの機能があります。
- メッセージ機能
- 1:1チャット
- タイムライン
- クーポン作成・配信
- ショップカード
- LINEコール
- リッチメニュー
それぞれの機能について簡単に解説していきます!
メッセージ機能
お店や企業のアカウントを友だち追加してくれているお客様に向けて、文章や画像など最大3つのコンテンツを1つのメッセージとして配信することができます。
予め日時を設定し自動でメッセージを配信してくれる「予約配信」や、友だち追加されたと同時に自動でメッセージを配信する「あいさつメッセージ」など、メッセージ配信を自動化できるシステムも用意されており、複数のお客様に一斉配信などもできるため定期的な情報発信にも活躍します。
料金プランによって1ヶ月に配信できるメッセージ数には上限があったり追加料金が発生したりするため、計画的な利用が必要です。
料金プランについて詳しくはこちらの記事へ
1:1チャット
通常のLINEで友だちとトークするのと同じように、LINE公式アカウントでも友だち追加しているお客様と1:1でチャットをすることができます。
メッセージ配信と違い、一斉配信などの機能はない反面、料金プランにかかわらず使用回数に上限はありません。簡単な文章や画像などのコミュニケーションは十分に可能なため、特に友だちが少ないうちには重宝されるだろう機能です。
後々詳しく解説しますが、Messaging API を駆使することでお客様からの問い合わせにAIが自動で応答してくれるよう設定することもできるので、使い方によっては非常に優秀な機能の1つです。
タイムライン
他SNSや通常のLINEでも広く使われているタイムラインは、LINE公式アカウントでも使うことができます。
メッセージで送るには容量が大きくなりがちな動画や音声などのメディアを載せたり、投稿を見たお客様による友だち以外の新規ユーザーへの拡散も期待できます。
クーポン作成・配信
実際に自社ECサイトやお店で使えるクーポンを自由に作成・配信することができます。
特典の内容も自由かつ非常に詳細に設定することができるため、ただの宣伝や告知にとどまらず直接的な集客効果が期待できます。
紙のクーポンと違いいつでもお客様に配信できる他、リサーチ機能を使ってクーポンの利用状況や効果を詳細に検証することもでき、集客における生産性を爆上げしてくれるツールの1つです。
ショップカード
分かりやすく言えばお店独自のスタンプカードを作成できる機能です。
スタンプの集め方や特典は自由に設定できるほか、紙のスタンプカードと違いスマホがあれば対応可能なため、お客様にとっても非常にメリットのある機能です。
メッセージ機能と連動し、ショップカードの有効期限のお知らせなどを配信することもできるため、再来店を促すための有効なツールと言えるでしょう。
LINEコール
LINE@(ラインアット)の頃からLINE公式アカウントに統合されてからも、基本機能としては存在していなかった通話機能ですが、2020年から無料のフリープランも含め全ての料金プランにおいて標準装備されるようになりました。
通常のLINEと同じようにLINE通話の機能が使用できる他、お店や事務所の電話に転送できるシステムも用意されており、まさに店舗用に進化したLINE通話機能です。
リッチメニュー
通常のLINEトーク画面ではキーボード入力欄になっている部分に、画像やURLの埋め込みなどを活用しオリジナルメニューを作成できる機能です。
この画像のように求人情報や、公式アプリ・クーポンへの誘導など、一目で複数のサービスが把握できるよう工夫することができます。
簡単なものであればテンプレートに従って必要事項を入力・設定していくだけで簡単に利用できますので、是非とも活用したい機能の1つです。
LINE公式アカウントのオプション機能
LINE公式アカウントにはこれらの基本機能の他、さらにLINE公式アカウントを活用するためのオプション機能があります。
中でも比較的わかりやすく使いやすいものについて紹介していきます。
LINEログイン
最近ECサイトや他SNSでアカウントにログインする際、LINEアカウントと連携して簡単にログインできるものが増えてきています。
通常であればこれらのアカウント作成の際にはメールアドレスやパスワード・その他個人情報の入力が必要になるものですが、LINEにログインさえしていればワンタッチでアカウント作成やログインが可能になり手間がかからないので、あなたも利用したことがあるのではないでしょうか?
ユーザーにとって非常に便利な機能ですが、このように各種サービスとLINEを紐づけることはサービスを提供する事業者やお店にとってもメリットがたくさんあります。
クロネコヤマトの活用事例
クロネコヤマトの活用事例を参考に、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
自社のサービス内容を紹介する公式サイトや、お店であればウェブ上のECサイトなどからLINE公式アカウントへの友だち追加登録を促すことが可能です。
こちらはクロネコヤマトの公式サイトの画像です。このように、公式サイトから直接クロネコヤマトLINE公式アカウントを友だち登録するフォームに進むことができるようになっています。
実際にこちらから友だち登録を行ってみると
このようなメッセージが自動で配信されてきます。
リッチメニューも活用し、再配達依頼や受け取り日時変更などのサービスに簡単にアクセスできるようになっています。
赤枠の部分に「アカウント連携」というものがありますが、ユーザーはここから自身のLINEアカウントとクロネコメンバーズIDを連携させることができます。
ここからID連携することで荷物の配送状況や詳細について、リアルタイムにメッセージでお知らせが届くようになるだけでなく、再配達依頼などをトーク画面上で完結させることができるためユーザーにとって非常に便利です。
クロネコヤマトにとっても顧客情報が充実しサービスの提供が円滑になったり告知・宣伝がしやすくなったりと、双方にメリットがたくさんあります。
このようにLINEログインは、サービスそのものの利便性を高めてくれユーザー満足度を高めてくれるだけでなく、お店や事業者にとっては顧客情報の確保とより円滑なコミュニケーションやカスタマーサポートを助けてくれる、非常に便利な機能だと言えます。
LINEログインの導入方法はこちらから公式マニュアルを参照!
Messaging API
メッセージ機能を拡充し、幅広く活用する手助けをしてくれるのが「Messaging API」です。
チャット自動応答機能をレベルアップ!
LINE公式アカウントのメッセージ機能には、標準装備として自動応答システムが備わっています。
予めキーワードとそれに対する返信メッセージを登録しておくと、キーワードを受信した際に自動で返信が行われるものです。
色々な問い合わせに幅広く対応するためにはキーワードもそれに対する返答も細かく設定する必要があり、実用化するのはなかなか手間がかかります。お客様からしても、問い合わせの内容と返答が噛み合っていないようなことがあればストレスを感じてしまいますよね。
そんな問題を解決するために、LINE公式アカウントではLINE社と提携している外部企業のAIチャットシステムを導入できるようになっています。導入には多少の費用と情報の入力などある程度の手間はかかりますが、定型文でしか会話ができない自動応答に比べて、AIシステムであればより自然で柔軟なコミュニケーションが図れるでしょう。
こちらは株式会社サイシードが開発・提供している「明智光秀AI」の実際のトーク画面の画像です。
ユーザーとの会話データが蓄積されるにつれてより柔軟で自然なコミュニケーションが可能になり、まるで本物の明智光秀と会話をしているような気分にすらなります。
こういった自然な会話の流れからお店や商品のPRなどに繋げていけば、ユーザーの反応率や利用率も大きく向上することが期待できますね!
最近は予約や問い合わせに電話をかけるのを避ける傾向にある人も増えています。
Messaging APIの様々な機能を活用することで、そういった電話が苦手だというお客様でも、時間に縛られずいつでも問い合わせを受け付けられる環境を整えておくことで、お客様満足度の向上と顧客の定着につながることは間違い無いでしょう。
より自由なメッセージデザイン
Messaging APIには、メッセージのデザインを改善するための機能も用意されています。
通常の公式アカウントの機能でもリッチメッセージという機能を使えば、この画像のようにある程度はメッセージデザインを変更することも可能ですが
これだけだと少し物足りない・・という方には、「Flex Message」の利用をお勧めします。
「Flex Message」は、メッセージのデザインをHTMLに近い感覚でカスタマイズすることができる機能で、文章や画像だけでなくアニメーションやボタンなどかなり自由度の高いデザインが可能になります。
先ほどのクロネコヤマトの例で使われていたメッセージも、Flex Messageを活用してボタンやURLの埋め込みなど通常のメッセージではあり得ないデザインを実現しています。
このようにメッセージのビジュアルやデザインにこだわることで、よりユーザーの興味を惹きつけたり満足度を向上させることができるようになります。
もっと便利に!LINEマーケットプライス
他にも集客に役立つ外部アプリをLINE公式アカウントに導入することもできます。
LINEマーケットプライスと呼ばれ、複数の企業が開発したアプリを月額3000円〜という低価格で導入することが可能です。
具体的にどのようなアプリがあるのか見てみましょう。
Lモバイルオーダー(飲食店向け)
Lモバイルオーダーは主に飲食業などの店舗用アプリです。
お店のLINE公式アカウントと連動させることで、テイクアウトや来店の予約、テーブルからのスマホでの注文や事前決済など様々なことが全てLINEのトーク画面上で行えるようになります。
実際のトーク画面はこのようになっており、注文から決済まで完結できる様子がよくわかると思います。
テーブルオーダーにも対応できるということは、来店されたお客様に注文を伺ったりレジでの会計対応をしたりというスタッフを置く必要もなくなるので、上手に運用できれば大幅なコストカットと生産性の向上に繋がります。
こちらは月額6000円〜で利用することができるようです。従業員1名の1日分の給料相当で利用できるとなるととってもお得ですよね♪
リピッテビューティー(理美容向け)
リピッテビューティーは主に美容室やビューティーサロン等の店舗用アプリです。
ユーザーはLINEトーク画面で会話形式で日程を選択し、簡単に予約をとることができます。
お店としてはお店の営業時間に関わらずいつでも予約を受け付けられるだけでなく、お客様としてもLINE公式アカウントを友だち追加してチャットを送るだけで予約ができてしまうので、双方にとって大きなメリットがあります。
また予約の管理も一元的にできてしまうため、お店が予約受付・管理にかかるコストや人員を大幅に削減することにもつながります。
月額8000円〜利用可能なので、日々予約の対応に追われているお店ではぜひ活用してみたいですね!
他にも様々な業種・用途に合わせた便利なアプリがたくさんありますので、ぜひ公式サイトから利用してみてください!
まとめ
この記事ではLINE公式アカウントの機能について、オプション機能も含め幅広く解説していきました。
基本機能だけでも十分な集客効果が見込まれそうですが、オプション機能や外部アプリとの連携でどこまででもその可能性が広がっていくような気がしてワクワクしちゃいますね!
色々な機能を活用し、あなただけのLINE公式アカウントを作り上げていきましょう!