「LINE公式アカウントを始めてみたはいいけど、友達が増えない・・・」
「フォロワーはそこそこいるんだけど、なんかいまいち活用できていない気がする・・・」
など、LINE公式アカウントの活用方法についてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
クーポンや豊富なメッセージ機能など、せっかく集客に最適な機能がたくさん揃っているのに、フォロワーや友達が少なければその力を発揮する場すらありません。
この記事ではLINE公式アカウントについて、よく聞く「フォロワー」と「友達」との違いについて解説していきます。
フォロワーや友達を増やす方法はあるのか?その増やし方についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで飛ばさずお読みください!
目次
「フォロワー」と「友達」の違い
LINE公式アカウントでの「フォロワー」とは、「公式アカウントを友達追加はしていないけどタイムライン投稿は閲覧できるユーザー」のことを言います。
そもそもLINE公式アカウントを「フォローする」のと「友達追加」するのとは違うということです。
この画像にあるようにフォローボタンをタップすることでフォロワーになることができ、フォローした公式アカウントのタイムライン投稿を閲覧することができます。あくまでタイムライン上に表示されるようになるだけなので、公式アカウントからメッセージが届いたりすることもありませんし、クーポンなどの特典を受け取れる機会も少ないです。
一方友達については、様々な方法で公式アカウントを「友達追加」することでなることができます。他の記事でも紹介していますが、友達追加してくれたユーザーに対しては、メッセージ配信などの各種機能を使って様々なアプローチを仕掛けることができます。もちろんタイムラインも閲覧可能です。
つまりLINE公式アカウントにおいて「友達」は「フォロワー」の上位互換であるといえます。
友達を増やすメリット
LINE公式アカウントを運用するにあたり、なんとなく友達はできるだけ多い方が良い気がしますよね?
友達が多いと具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
情報が効率的に拡散できる
LINE公式アカウントには情報発信・拡散のための機能が多数備わっています。
メッセージ配信やチャット機能はお客様にダイレクトに情報を届けることができるし、タイムラインを使えばメッセージには載せきれない情報も一斉に拡散することができます。
売り上げを上げ続けビジネスの世界で生き残り続けるためには、認知度が何より大切です。
新聞の折込チラシを利用するにも膨大なお金がかかりますし、今や新聞を購読している世帯はどんどん減ってきています。
意気込んでwebサイトを立ち上げたとしても、サイトの存在自体を知ってもらえない限りは無いのと同じようなものです。
その点LINE公式アカウントで友達を増やすことができれば、新しい情報や届けたいクーポンなどの特典を漏らすことなく「確実に」お客様に届けることができます。
また、タイムラインは友達がシェア・拡散することができるので、投稿が友達以外のユーザーに届く可能性もあり、拡散する友達が多ければ多いほど自然に拡散力も上がっていきます。
このようにビジネスにおける情報戦を制する上で、LINE公式アカウントの友達を増やすという行為は何より重要なポジションを占めているのです。
顧客の囲い込み
友達追加してくれているお客様と「直接」コミュニケーションが取れるLINE公式アカウントの最大のメリットとも言えるのが「顧客の囲い込み」。
多くの人にとってもはやライフラインのような存在となっているLINE上で、直接お客様とコミュニケーションを取る機会があることで、地域の競合他社に比べ圧倒的にお客様との距離を近く保つことができます。
クーポンや各種キャンペーンの告知も確実に知らせることができるため、継続的にお店を訪れたり商品を購入してもらえるようお客様を誘導することも簡単にできますし、ショップカード機能なども活用すれば、根強いリピーターになってくれることもあります。
「1度食いついた獲物は離さない」と言わんばかりの集客機能がLINE公式アカウントには揃っていますので、安定した顧客獲得が期待できますね♪
販促キャンペーンの効果が高まる
通常チラシや店頭掲示物などを使って、各種キャンペーンの告知をする企業やお店が多いと思いますが、実際どれくらいの効果があるのでしょうか?
一般的に新聞折込チラシの反響率は高くても0.3%程度と言われており、これは10,000枚チラシを配っても30人の集客しか望めないということです。
チラシ1枚配布するにも1枚あたりあたり5~6円ほどの費用がかかりますし、約6万円もの費用をかけて30人しか集められないようでは生産性が低すぎます。
一方、2021年の調査によるとLINE公式アカウントを友達登録しているLINEユーザーの約6割が、実際にお店から配信されてきたクーポンを利用したと答えています。
つまり1,000人の友達がいるアカウントがお店で使えるクーポンを1度配信すれば、約600人の集客が見込めるということです。
無料のフリープランであれば月額使用料も0円で、これだけの集客効果が見込まれるツールは他にないでしょう。
もちろん毎度のように6割近いお客様からの反響が期待できるかといえばそれほど簡単ではないでしょうが、友達が増えれば増えるほどキャンペーンなどを行った際の反響は大きくなるのは間違いありません。
これだけ見ても「友達は多ければ多いほどいい!」と思えますよね♪
友達をの増やし方
ではここからは実際にどうやって友達を増やしていけば良いのか、実際の成功事例も交えながら見ていきましょう!
ポスターやPOPの掲示
最もオーソドックスな方法が、お店の中や店頭に友達追加を促すポスターやPOPを掲示する方法です。
シンプルな方法ですが、普段からお店を利用してくれているお客様にアピールするには最も効果的な方法の1つでしょう。
またそれに合わせて従業員からの声かけや、スーパーなどであれば店内放送を利用するなど、とにかく既存の顧客に対するアピールは非常に重要です。
「認証済みアカウント」であれば、LINE公式サイトからポスターやPOPデザインを無料でダウンロードできますし、各自で1から作成する手間も省けます。
お客様参加型を意識して友達を増やす
青森県のスーパー&ドラッグストア店舗「カブセンター神田店」では店舗全体で公式アカウントの友達を増やす取り組みを行なっています。
店舗入り口はもちろん、売り場・袋詰めをするカウンターなど「足の止まる場所・目線の高さ」を意識した場所に友達追加を促すPOPを設置。サービスカウンターに特設ブースを設けて宣伝するなど、店舗スタッフが様々な工夫を凝らして登録を勧めています。
お客様同士のクチコミや、各自が自身のSNSで拡散してもらえるよう働きかけるなどお客様1人1人の拡散力にも着目し、年配のお客様による友達登録も進んでいます。
これらの取り組みにより新規の友達追加が増え続け、店舗でのキャンペーン開催時にはそれまでの6倍以上もの反響がある時もあるようです。
地道な声かけや店内掲示の一工夫、既存のお客様の拡散力を利用するだけでも十分な効果が期待できるようですね♪
参考記事:LINE for business 公式サイト 「カブセンター神田店」活用事例
webサイトやSNSでの告知
オフラインでの宣伝活動だけでなく、オンラインでの活動も合わせて行うとより効果的でしょう。
すでにwebサイトや他SNSアカウントを持っているなら、それらのメディアを活用しLINE公式アカウントの友達追加を促しましょう。
LINE公式アカウントのアプリやパソコンからログイン→管理画面から、他メディアでの拡散に役立つURLやボタン設置のHTMLコードなどが入手できます。
webサイトにそのままORコードを貼り付けても良し、ボタンを設置しても良し、他SNSに連携し投稿しても良し、どの操作も誰でも簡単にできるような仕組みになっています。
使えるメディアは全て使い倒して、オンラインでもどんどん拡散していきましょう!
友達追加時に特典を付与する
LINE公式アカウントを友達追加してくれたタイミングで強力な特典を付与するキャンペーンは非常に効果的です。
友達追加するという行為自体はそこまで手間もかかりませんし、面倒くさいとまで感じる人は少ないでしょうが、それでも友達になる意味やメリットが感じられなければやってみようとは思いませんよね?
「このアカウントを友達登録しておくとこんなにメリットがあるんだ!」と感じさせることが大事です。
例えば友達追加してくれたお客様全員に無料で商品をプレゼントするとか、お店であれば会計から50%割引クーポンを配布するとか、何もなければやらないような大きな特典を用意して最初のハードルを超えられるよう工夫しましょう。
すぐに使える友達追加特典を活用し友達獲得!
埼玉県川越市の焼肉店「シンラガーデン」ではLINE公式アカウントの友達を増やすにあたり、来店されたお客様が当日すぐ使える特典を用意する取り組みを行いました。
A4サイズのPOPを使い、来店されたお客様に友達追加で受けられる特典と方法を紹介。人気商品の肉寿司を1貫29円という衝撃の値段で食べられる特典を用意し、友達追加をすればその場ですぐ使えるという即効性を持たせたことで、運用5年間で計9,700人もの友達を獲得するに至りました。
この友達獲得の取り組みは売り上げにも大きく貢献し、コロナ禍の営業自粛によるダメージを補うため始めたテイクアウト弁当販売では、主にメッセージ配信のみで1ヶ月5,000個もの販売実績を記録しました。
友達追加時の特典の魅力と即効性によって多くの友達を獲得するに至ったいい事例です。
継続したメリットの提供
最初だけ大サービスしても、そこから何もお得な情報が届かない・メリットがないと思われてしまえば、友達登録を解除されるかブロックされせっかくの顧客を失ってしまうことにもつながります。
友達になってくれたからと安心するのではなく、そこからいかに「ファン」になってくれるかに注力しましょう。
「でもプレゼントとか割引とか、そんなにたくさんやってたら利益が・・・」と思いますよね?
お店で何かキャンペーンを行う時にはメッセージ配信でそれをお知らせしたり、タイムセールなどの期間限定商品などもお客様が確実に手に入れられるようお知らせしたり、こういったお役立ち情報を届けるだけでもお客様にとっては十分なメリットになります。
また直接的な集客を狙ったものだけでなく、お客様が普段の生活の中で抱えている悩みなどを解決してくるような豆知識などを提供してみるなど、お店とその顧客という関係性を超えた部分でのコミュニケーションが図れるようになれば、よりあなたや企業のファンになってくれることでしょう。
常にお客様のことを考えお客様に喜んでもらえるよう努力する、これは集客にかかわらずビジネス全般にも大切なことですが、LINE公式アカウントの運用にも欠かせない意識です。
2,500人を超える優良友達=顧客の獲得に成功した美容室
新潟県長岡市の美容室「L'la citta」(ララチッタ)では、ホットペッパーなど多くの美容室が利用する予約サイトなどを使わず、LINEなど各種SNSを活用して多くの顧客を獲得しています。
ララチッタではLINEを通じて予約をしたお客様に、会計時にサイコロを3つ振ってもらい、出目に応じてポイントでのキャッシュバックを行うといった独自の取り組みを行なっています。運が絡むゲーム的な要素を取り入れたこの企画は非常に好評らしく、「電話よりLINEで予約した方が得だ」と多くのお客様が抵抗なく公式アカウントの友達追加をされていくようです。
友達登録済みの既存顧客に対しての継続的なサービスも充実しています。
予約問い合わせについてはスタッフが全員で対応し、割引等のキャンペーンについては不定期開催でイベント制を持たせ、お客様の興味を引き続けられるよう工夫しています。
また「パーソナルカラー診断」という無料診断サービスを取り入れ、ヘアカラーを検討しているお客様に役立つ情報を届けています。診断後には診断結果に関するアンケートを配布するなどしてより深いコミュニケーションに繋げ、継続してお店を利用してくれる顧客を獲得し続けています。
これらの取り組みが功を奏し、現在では2,500人を超える友達を獲得、ブロック率も低い水準で推移し続けています。
参考記事:LINE for business公式「L'la citta」 の活用事例
友達追加広告を活用する
LINE公式アカウントには友達集めを手助けしてくれる「広告出稿サービス」が用意されています。
主にLINEアプリのタイムライン上に、商品紹介や友達追加を促すような広告が表示されるよう設定できるというものです。
当然お金はかかりますが、予算や友達獲得目標など細かく設定できるので通常のweb広告の費用に比べると格段に安く抑えることができます。
また、LINEのユーザーは日本国内の2/3以上と非常に多くこれほどの利用率を誇るメディア・SNSは他にありません。そのLINEプラットフォームを使って広告宣伝ができるとなれば、その効果がどれほどのものか言うまでもありません。
始め方も簡単でPCからLINE公式アカウントにログインし、line business account manager 管理画面から簡単に申し込みができます。
実際の手順についての詳細はこの記事では割愛しますが、広告を配信するターゲット・予算・デザイン等自由にカスタマイズできるので、ぜひ可能な予算内でチャレンジしてみることをお勧めします!
オープン前から800人の友達獲得!?
フィットネスジム等を全国39拠点で展開する東急スポーツシステムは、LINE広告を活用して友達を獲得することに成功しました。
LINE広告のメリットとして、ユーザーはタイムライン上に表示された広告をタップするだけで簡単に友達追加でき、店舗側は友達追加された際にだけ広告料金が発生するという特徴があります。
広告デザインにエクササイズに直接関連するような画像だけでなく、オープン準備中の実際の内装画像なども合わせて組み込むことで、リアルな雰囲気をユーザーに感じてもらうことができアクションを起こさせることに成功したと言います。
2ヶ月の広告出稿期間中に800人もの友達を獲得でき、LINE限定の入会金割引クーポンを配布する取り組みと合わせて課題となるオープン当初の集客に成功したようです。
デザインの1工夫だけで2ヶ月という短期間に800人もの友達を獲得できた、LINE広告の有用性がよくわかる事例です。
参考記事:LINE for business 公式サイト 「東急スポーツシステム」活用事例
まとめ
LINE公式アカウントの「フォロワー」と「友達」の違い、わかっていただけたでしょうか?
同時に友達をいかに増やして維持するか、その重要性についても感じていただけたかなと思います。
それぞれの活用事例で見てきたように、多くの企業やお店が友達を増やすことに成功し集客や売上の増加を達成しています。
この記事で紹介した集め方の多くは明日からでも実行できるものばかりですので、最後まで読んでくださったあなたにはぜひ今すぐ取り掛かっていただければと思います!
どんどん友達を増やして、LINE公式アカウントの機能を最大限活用していきましょう!